クラクフ〜コリュースキ

よく見かけた鳥

朝から曇り。夕方5時35分の列車でコリュースキへ移動。到着予定は9時03分。夜の電車移動は初めて。正直、全く安全とはいかないらしい。重い荷物、不慣れな手動ドア、おまけに車内アナウンスもない。降り損なったらどうすんだ、と不安だらけ。が、調べてみると、コリュースキが終点らしい。切符も無事に買えて、一安心。ここにも物乞いのおじさんがいた。
駅周辺は大々的に改装しているようで、大きなショッピングセンターが開店したばかりのよう。店のロゴをつけてくるくる走っているのは…そうセグウェイ!!相方が言う「あれ暴走するからって回収されたんじゃなかったか?」うーん、さぁ。
その後、昼食。一昨日行ったレストランに再び。Lawaszという、甘くないクレープで具を包んだ料理を注文。これもおいしい。そしてやっぱり多い。
店に7歳くらいの男の子が入ってきた。ひとりでいた女性客に近づいていったので親子かと思ったら、この子も物乞いだった。テーブルを順番に回り、ひっくりかえした帽子を差し出す。「Nie(No)」と言うと、その後店中を回りきり、走って出ていった。クラクフに来て5、6人、座っているだけの人を合わせると10人以上の物乞いに会ったが、子供は初めて。大きな街だから観光客を当て込んでのことと思うけど、若干気が滅入る。
最後の旧市街めぐり。織物会館で自分用のお土産、グリーンの琥珀が入ったブレスレットを購入。

結構歩き疲れて、早めに駅へ向かう。宿に預けてあった荷物を受け取り、タクシーで駅へ。「切符は買ってあるのか、それならホームは何番だ」と聞かれ、世間話でもしてるのかと思ったら、車は駅に隣接するショッピングセンターの屋上駐車場に向かった。「?」見ると、駐車場に駅の各ホームへ直結する階段があり、その真ん前で止めてくれた。以前書いたかもしれないが、ポーランドの駅には改札がなく、車内で検札をするのみ。ホームと外の出入りは、自由。ここからなら駅構内を通らなくて済む。よくできてるわ、と思いながら、まだ時間があるのでセンター内の喫茶店で時間つぶし。疲れ気味だったせいか、甘いものが欲しくなり、アイスコーヒーとキャラメルケーキを注文。が。確かにアイスコーヒーと書いてあっただけなのに、チョコをまぶしたクリームてんこ盛りの激甘ドリンクが出てきた。ケーキがあっさりしてると感じる程の甘さ。大失敗。クリームをなるべく溶かさないように底の方から飲んでたら、残り5分の1は9割がクリームになり、とても飲めなくなった。日本と違い、ただで水が出てくる店はない。このことをこんなに辛く思ったのは、初めてだった。
げんなりして、早めに出る。禁煙だったし。駐車場に戻り、エレベーターがあるのを見つけていた私たちは、そっちへ向かう。が(まただ)。まだ工事中だった。ぐったりしながら、タクシーを降ろしてもらった場所に戻る。そうだよなぁ、運転手さん、ここで降ろしてくれたもんなぁ。意味なくエレベーターを素通りしたわけじゃなかったんだよなぁ、と思いつつ、階段を下りる。
コリュースキ行きの列車が出る4番ホームには、5時30分に出る列車が止まっている。5分前に出る列車がいるのかぁ。あれが出てから入ってくるのか、荷物入れるの急がなきゃなぁ、なんて思いながらホームで一服していると、衝撃映像。向かいのホームにセダンが一台、止まっている。人が乗っている。そのうちゆっくりと走り出した。どっから入った?どこへ行く?慣れないホーム、迫る時間。残念ながら、その行く先を見届けることはできなかった。なんだったんだ?と、何やらアナウンス。十数人が動く。やな予感。このホームには電光掲示板があるが、次に出る一本しか表示されない。相方が偵察に走る。戻ってきて隣のホームに変更になったとわかった時、5時30分。やばい!!荷物かかえて慌てて移動。階段を下りて連絡通路で、乗る列車が5分遅れになったと表示。あぁあ〜、間に合う。でも勘弁してよ、ほんと。
PKPは車体に1等車、2等車の表示がある。いつものように1等車の切符を買ったのに、2等車しかない。初の夜の列車でこれかぁ、と思いつつ乗って、検札に来た車掌さんに聞いてみると、無言で前の車両を指さした。安心して移動すると、そこには誰もいない。しかもコンパートメントじゃない。これって逆に危ないんじゃないの?せめて運転席になるべく近い席へ。3時間半、長いよ。しばらくして、何度目かの停車。外を見ると、駅がない。でもドアが開く音がして数人が降りていく。そしてドアが閉まる。いいの?これ。
その後、予想通り、定刻過ぎても止まる気配なし。結局1時間後、10時15分に到着。この前と同じく、ホームで待っていてくれたク。ごめんねぇ。でも悪くないのよ、あたし達。
家に向かう途中、一人娘のマ(9歳)が起きて待ってるって行ってたけど、もう寝ちゃってるだろうとク。そりゃそうだ、と静かに家へ入り、奥さんのイと再会。彼女が奥に行ったと思ったら、!!!超かわいい女の子がパジャマ姿でほほえみながらやってきた。起きて待っててくれたマ。「バルヅォ ミ ミウォ(はじめまして)」と挨拶すると、さらににっこりして、部屋から駆けだし、すぐ戻って来た。その手にはビーズで作ったネックレス。私へのプレゼントだそうだ。感激。こちらもお土産。クには相撲の本(これは本人のリクエスト。好きなんだそうだ。ぱらぱらめくってつぶやいた「Oh,asashoryu」。すごい)マとイには着物の古布を使ったバッグ。マには少々渋すぎたかと思ったが、にっこり笑って「Thank you」って。もう遅いからと彼女を寝かせ、大人4人で1時頃まで話して、就寝。明日は「連れていきたい所がある」とのこと。楽しみ。