本編(前)

つぼみ

26日朝。そんな訳で目が覚めてしまい、コーヒー飲みながら新聞を読んでいたら、一面にミズバショウの写真。「ふーん」程度の感想でしたが、せっかく早く起きたんだしなぁ、と出掛けることに。どうせ行くんなら他に何かないかとネットで調べ、荘川桜もターゲットに。向かうは岐阜県郡上市。途中でガソリンを満タンにして、いざ。あ、来月また値上がりですって?
途中、ひるがの高原SAで朝ご飯。
やや年輩のご夫婦が数組、トラックの運ちゃんらしいおじさんたちが数人。それぞれうどんなんか食べつつ、つけっぱなしテレビの「チューリップが満開です!」って映像を見るともなしに見ている。のんびりとも、まったりともちょっと違う、朝ならではの時間でした。私はラーメンを食べたんですが、名物なのか大根の細切りが乗っていて。トッピング程度かと思いきや、その量半端なし。水っぽい麺状態の大根をを頬張る始末。どうなの、これ。
ここで近隣のパンフレットを入手。見ると白川郷も近い。
「ついでだから行っとくか」「ついでに世界遺産か」「世界遺産をついでよばわりか」


で、9時過ぎ。まず「ついで」の白川郷へ到着。そこはあまりに普通のまち(村、か)でした。行くまでもないって言ってるんじゃないのよ、決して。茅葺き屋根の古い家、水路を流れるきれいな水、畑やたんぼ、たくさんのつくしにたくさんのつばめ。つい「普通」と思いこんでしまうほどの里の春の風景。なんとも気持ちいい。でもちょっと申し訳ない。せまい集落、せまい道。平日のこの時間でも、人に会わない所はない。休日ともなれば住んでいる人の日常はどうなるんだろう。洗濯物干してるとこを写真に撮られたりするのって、やっぱりイヤだし。マナーとバランスが崩れないことを願います。  …つづく。