室蘭(この項のみ7/21更新)

重いドキュメンタリーを見ていて、テレビなら目の前までで止まっているはずの風景が、空気と一緒に迫ってくるようなあの町の圧迫感は、うまく言葉にできません。雄大な自然やのんびりした風景ばかりをイメージして来たよそ者の私たちにとって、正直言って怖いところでした。「鉄の町」後から知った言葉です。ただ、それをふまえて思い返してみても「かつて栄えていた町」という捉え方は、どうしてもできない。滞在数時間でこんなことを言うのは、縁のある方々には本当に失礼だと重々わかっています。ごめんなさい。ただ、あの場所の持っているエネルギーの重さが、私の柔な精神力を簡単に押しつぶしてしまった、それだけのことなんです。
もう一度、行きたい。表面上いいところを見つけたいのではなく、落ち着いて、あの場所に身を置いてみたいと思っています。

で、話は戻って。途中、八雲町の「ハーベスタ八雲」に立ち寄りまして。景色もよかったけど、そこに元羊番犬(?)のビリー(16歳)がいまして。歳が歳だけに寝そべってるだけでしたが、「わしもいろいろあってのぉ」みたいな瞳が、とても印象的でした。