鈴鹿こぼれ話 その2

日曜日。サーキットへ向かう道は、混んでいた。
天気のいい休日だから、だけが理由ではなかったのだ。
渋滞の車列に、街中では見慣れないフォルムの、色の、聞き慣れない音の車がいっぱい。
サーキットに近づくと誘導看板が出始めた。
「アメ車ショー会場」



アメ車ショー?

駐車場のゲートをくぐると、幅が広かったり車高が低かったりするみなさんと共に行ったことのない方へ誘導される。


まずい。
ちがうんですうちの子はたしかにアメ車ですけどいたってノーマルのまんまでこのイベントにきたわけじゃなくてレースのおうえんにきただけでこういうんじゃないんですほんとですここにきてはじめてしったわけでちがうんですぅ‥‥


誘導されるがまま、駐車場内を進む。
係のお兄さんがさらに奥の人に大声で伝える。
「はぁい、長いの行きまぁす!」
長いの、ってうちの事?そうよね、明らかに奥の人、こっち見て手招きしてるもんね。


もう、いいや。

どうやらこの日は、エリア内でこのアメ車ショー(正式には『Street Car Nationals』)以外に結婚式もあったみたいで、ただ単純に混んでいて遠い駐車場に誘導されて、そこがアメ車ショーの会場に近かっただけのことだったんだけど。そんなこと知らないから、なんだか居心地が悪くて。
さらに帰り。イベント参加者が帰り始める長い車列にぶちあたり。車の写真を撮る人、座り込む人、人人人。
知ってたら、レース最後まで見て時間ずらしたのに。


ぐったりしまくった一日でございました。